お買い物に行ったとき、気がつくと同じような食品ばかりをかごに入れていることって、ありませんか。
特にシニア世代の方は、便利さや味の好みから、つい選んでしまいやすい食品があるんですね。
でも実は、その食品が身体の状態を考えると、頻繁には避けた方がよいものかもしれません。
今回は、シニアさんが買い物で無意識のうちに選びやすい食品にはどんなものがあるのか、そしてなぜそれらを選んでしまいやすいのか、優しく解説していきます。
年を重ねるごとに変わる身体の変化に合わせた、上手な食品選びのコツも一緒に考えてみましょう。
シニア世代が選びすぎてしまう食品の特徴
シニアの方が買い物で選びすぎてしまう食品とは、手軽さや味の好みから選びやすいのに、高齢期の身体の変化を考えると量や頻度を控えた方がよいものを指します。
これらの食品は、つい手が伸びてしまいやすいんですよね。
具体的にはどんな食品なのか
代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
一度見ていくと、「あ、私も買ってた」と気づくかもしれませんね。
- ハム、ベーコン、ソーセージなどの加工肉
- ラーメンやインスタント麺などの塩分が多い麺類
- 漬物や味付きの惣菜
- 揚げ菓子やドーナツなどの揚げ物
- 菓子パンや砂糖が多いお菓子
- 砂糖入りの飲料やスポーツドリンク
- アルコールとしょっぱいおつまみの組み合わせ
これらを見ると、共通する特徴が見えてきませんか。
そう、塩分や脂質、糖質が多い傾向にあるんですね。
なぜシニアは同じ食品を選びすぎてしまうのか
お店で「つい選んでしまう」のは、気の緩みや好みだけではないんですね。
実は、加齢に伴う身体の変化が深く関係しているんです。
味覚が変わってくるから
加齢に伴って、味覚が少しずつ変化していくという、多くの方が経験することがあります。
年を重ねると、以前と同じ味のものでは薄く感じるようになり、より濃い味のものが「おいしい」と感じやすくなるんですね。
そのため、塩分や脂質が多い加工食品や濃い味の食べ物を、無意識のうちに選んでしまいやすくなってしまうんです。
調理の負担が大きくなってきたから
体力が少しずつ低下してくると、毎日の調理って結構な負担になってきませんか。
立ちっぱなしは疲れるし、複雑な調理は大変だし。
そんなとき、「温めるだけ」「開けるだけ」で食べられるものは、本当に便利に感じてしまいます。
コンビニの惣菜やレトルト食品、麺類など、手軽に食べられるものに頼りがちになってしまうのは、きっと多くの方が経験していることだと思いますよ。
噛む力や飲み込みが変わってきたから
硬い食材を噛むのが辛くなってくると、自然と「やわらかい食べ物」を選ぶようになります。
パンや麺類、お菓子など、噛みやすい食品ばかりになってしまいやすいんですね。
これらは手軽な面もありますが、栄養バランスを考えると課題があることが多いんです。
選びすぎてしまう食品ごとの注意点
塩分が多い加工食品・惣菜について知っておきたいこと
ハム、ベーコン、ラーメン、漬物といった加工食品は、保存性を高めるために塩分が多く使われている傾向にあります。
毎日のように食べると、塩分のとりすぎになってしまうんですね。
シニアさんの中には、高血圧や腎臓の機能が低下している方も少なくないかと思います。
そういう場合、塩分は特に注意が必要とされています。
完全に避けるのではなく、「週に何度か」「少量を」というように、頻度と量を意識するのが大切だと言えそうですよ。
揚げ物に含まれるトランス脂肪酸について
揚げ菓子やフライドチキンなどの揚げ物には、トランス脂肪酸が多く含まれることがあるとされています。
このトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やす可能性があり、心臓病のリスクに関連している可能性があるんですね。
揚げ物も、時々の楽しみにする程度に考えておくと、身体への負担を減らせるかもしれません。
菓子パンや甘いお菓子の選び方
菓子パンは確かに、朝食に一つ、おやつに一つと、手軽に食べられます。
でも実は、糖質が主体で、タンパク質やビタミン、ミネラルといった大切な栄養がほとんど含まれていないんですね。
毎日菓子パンだけで食事を済ませてしまうと、栄養不足に陥ってしまう可能性があります。
完全に避けるのではなく、時々のご褒美として、その他の栄養のある食事と組み合わせて食べるようにするのが良さそうですよ。
具体例で見る、シニアさんの食事の課題
朝食がパンだけになってしまう場合
朝は忙しいし、調理も大変だからということで、菓子パン一つで朝食を済ませていませんか。
これでは、タンパク質や野菜が全く不足してしまいます。
もし可能なら、パンにチーズやハムを少しプラスしたり、一緒に牛乳や卵を食べたりするだけでも、栄養バランスがぐっと変わってきますよ。
「調理は大変だけど、組み合わせなら簡単」という感じで、少しの工夫を意識してみるといいかもしれません。
昼食がラーメンだけになってしまう場合
「ラーメン一杯で済ませてしまおう」となるのは、確かに楽なんですよね。
でも、麺だけでは、タンパク質や野菜、カルシウムが大きく不足してしまうんです。
もし可能なら、ラーメンにプラスして、卵や豆腐、野菜をトッピングするだけでも違ってきます。
コンビニのサラダを一緒に買う、という方法でも大丈夫ですよ。
晩酌時のおつまみの選び方
晩酌の習慣がある方も多いかと思います。
その時に、ついポテトチップスや塩辛などの「しょっぱいおつまみ」を選んでしまう、という経験はありませんか。
アルコールとしょっぱいおつまみの組み合わせは、塩分のダブル摂取になってしまうんですね。
もし可能なら、枝豆やチーズ、ナッツなど、塩分が比較的少なく、タンパク質が含まれるおつまみを意識してみると、身体への負担が減るかもしれません。
買い物のときに心がけたいコツ
「分かっているけど、買ってしまう」という気持ちもありますよね。
そんなときは、買い物の工夫で少しずつ改善していくのがいいと思います。
買い物の前にメモを作ってみる
お店に行く前に、「今週は何を作ろう」と簡単に考えて、メモに書いておくんですね。
そうすることで、衝動的に「つい選んでしまう」ことを減らすことができます。
メモがあると、買い物もスムーズになりますよ。
売り場をゆっくり見て、栄養表示を確認する
パッケージの背面には、塩分量や脂質量、糖質量が書かれています。
時間に余裕があるときは、「この商品は塩分がどのくらい含まれているのか」を意識して見てみるといいですよ。
比較してみると、「あ、こっちの方が塩分が少ないんだ」といった発見があるかもしれません。
少量ずつ買って、新しい食材を試してみる
「これまでと違う食品に変えるのは難しい」と感じるのは、自然なことですよね。
そんなときは、いきなり全て変えるのではなく、「今週は、この野菜を一度試してみようかな」という気持ちで、少量ずつ新しいものを取り入れてみるのがいいと思います。
新しい食材を発見することって、お買い物の楽しさにもなりますよ。
まとめ
シニアさんが買い物で選びすぎてしまう食品は、手軽さや味の好みから選びやすいものばかりですよね。
ですが、塩分や脂質、糖質が多めなものが多いため、毎日のように選ぶと身体への負担が大きくなってしまう可能性があるんです。
大事なのは、「完全に避ける」ことではなく、「頻度と量を意識する」「他の食材と組み合わせる」といった、ちょっとした工夫を心がけることなんですね。
味覚の変化や調理の負担など、加齢に伴う変化に対して、「大変だな」と感じることもあるかと思います。
ですが、その変化に気づいて、少しずつ食事を見直していくことで、今後も健康的に過ごせる可能性が高まるんですよ。
一歩ずつ、自分のペースで
このお話を読んで、「これからはこんなふうに選ぶぞ」と決める必要はないんですね。
毎回のお買い物で、「今日は塩分ちょっと意識してみようかな」「次は野菜を一つプラスしてみようかな」という、その程度の気持ちで十分だと思いますよ。
健康的な食事への第一歩は、「完璧を目指すこと」ではなく、「今より少しずつ良くしていくこと」なんです。
お買い物の度に、ほんの少しの工夫を意識していくことで、きっと身体も心も変わっていくと思いますよ。
自分のペースで、無理なく進めていってくださいね。